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季節の移り変わり
ついこの間まで暑さにうだるような日々が続いていたと思っていたら、いつの間にか虫の声が聞こえるようになってきました。
まだまだ残暑は厳しいですが、知らず知らずのうちに季節が巡ってきています。
秋が近づいてきていますね。
皆さんの周りにも、何か小さな秋が見つかるころでしょうか。
さて今回は10月に発表予定の2023AWのCollectionについて、少しだけご紹介します。
今回新たにご用意しているのは2つのCollectionです。
1つはアゲートとデンドライトクォーツを使って秋の静けさを表現したコレクション。
そしてもう1つはパールとダイヤモンドを使って、秋の夜長に眺める柔らかな月の光と水面のきらめきを表現します。
秋の静けさを表現する素材
俳句の季語でもある「色なき風」という言葉から着想を得て、秋という季節の静けさや物悲しさを表現するCollectionです。
イメージを形にするのに使うのは、アゲートとデンドライトクォーツ。
どちらも大きな分類で言えば、石英の仲間です。
アゲートは古来より私たちの身近にあった石で、アゲートで作られたカメオや彫刻を目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
とても細かい石英の結晶が集まってできた石で、アゲートと言ってもその模様や色は実に様々。
今回は夕暮れのような、赤からオレンジの美しい景色のアゲートで制作を進めています。
デンドライトクォーツはデンドリティッククォーツとも呼ばれます。
木の枝状のインクルージョンを内包したものをデンドライトと呼び、それらはまるで景色そのものを閉じ込めたような幻想的な美しさを持ちます。
実際には植物の化石などが内包されている訳ではありません。
しかし古代ギリシアの時代には、永遠に枯れない樹木を封じ込めていると考えられていました。
こちらもどこかセンチメンタルな雰囲気を感じる景色が楽しめる個性的な石が揃っています。
秋の夜長にきらめく景色を表現する素材
こちらは水面に映る柔らかな月ときらめきを表現するCollection。
水面に映る月はバロックパールで、水面のきらめきはダイヤモンドで表現します。
誕生石としても有名なパールとダイヤモンドについてはこちらをどうぞ。
■6月の誕生石パールについてはこちら
■4月の誕生石ダイヤモンドについてはこちら
パールとダイヤモンドを使ったこちらのCollectionは、全て1点ものでの展開です。
しかしこれがなかなか、職人泣かせのアイテムでもあります。
ダイヤモンドを留める石枠をパールに固定するのですが、想像以上に大変な作業の連続なのです…。
もちろん失敗は許されませんし、バロックパールは全て形状が違うため、まさに手仕事で合わせています。
発売前ですが、職人からは再販したくないと言われているこのCollection…。
そうは言われていても、とても繊細で美しいので、ぜひたくさんの方に手に取って見ていただきたいと思っています。
2023AWの発表まであと1ヶ月ほど。
今回もまた今までのイメージとは少し違った、新しいSoëLを見ていただけると思います。
ぜひ楽しみにお待ちください。